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新構造社埼玉支部長 

    古 川 泰 司

   第61回埼玉展開催に当たって

            一般社団法人 新構造社埼玉支部長 古川泰司

 

 時の流れの速さに驚くばかりです。今年で埼玉展は61回を迎えます。これも一重に各位のご支援ご協力の賜物と感謝いたします。

 本会の歩みを略記すれば第1回埼玉支部展は昭和38年8月川越丸広デパートで本部からの応援出品も頂き、多比羅榮一支部長、楠本茂委員、川田恒之輔、武藤弘之、村岡清(2代支部長)、黒川吾朗、古川泰司(3代​・現支部長)その他の会員、会友数名を加えての開催でした。そして浦和市の別所沼の旧県立美術館、埼玉会館と会場を移り、昭和47年から現在の埼玉県立近代美術館で開催を続けて61回となります。

 私どもの歩みは遅々たるものですが同好の士が集まり更なる発展を目指したいものです。

 また今回から埼玉県教育委員会のご理解とご支援をいただき埼玉芸術文化祭に参加することになりました。本県の芸術文化発展に寄与するとともに埼玉支部の一層の発展が期待されます。

 

         新構造社埼玉支部の歴史

 昭和35年、運営委員多比羅栄一先生のお声掛けにより、川田恒之輔、武藤弘之、黒川五朗、古川泰司各会員がこれに応じ、支部地区在住者4名により親睦と絵画の研鑽を目的として川越支部を結成しました。

 第1回の川越支部展は、川越市立図書館のギャラリーで開催、その後第2回、3回展と開催し、特に第3回展ではメンバーも14名に増えました。

 埼玉支部結成の機運も高まり昭和37年夏、川越の旧丸広百貨店で「梅」の多比羅栄一、「島と海」の楠本繁、穏やかな人柄の杉戸の新井時厚、岩槻の松井正吉、坂戸地区の指導者武藤弘之、支部長の片腕的存在の川田恒之輔(日本画・洋画も見事な写実表現)、バラの画家村岡清、半具象の黒川五朗、「岸壁百号」の古川泰司の各会員19名、本部からの招待出品者に本目勇市、何徳来、徳山巍、清浦正風の各先生方を加えて盛大に第1回新構造埼玉展を開催することが出来ました。以来歳月を重ね埼玉県立近代美術館を開館当初から利用を続けてまいりました。 ​

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アイヌの 祭り F100 古川泰司 
 

  新構造社の歴史

 

   新構造社は彫刻家斉藤素巌、日名子実三の両人により大正15年に結成された構造社を母体として昭和11年に創立されました。

 母体となった構造社の第1回展は昭和2年東京府美術館にて開催され、翌年絵画部が設立されその毎年展覧会を開催しましたが昭和10年斉藤氏が帝展の会員に任命されると絵画部は在野の立場を貫き三村英一氏を代表として独立し、東京府美術館で展覧会を開催し、昭和11年寺畑助乃丞の率いる17会(彫刻部門17が合流し、後に工芸部を新設して新構造社となりました。以後、戦争で中断した時期を除き毎年東京都美術館において美術展覧会を開催してきました。

 

 新構造社の目的は

 1 美術上の研究並びにその作品発表をもって目的とする

 2 純粋なる在野精神を基調とし、作者の自己完成を図ることに重きをおく

    以上の2点です。

 

 そして「各自の自由な立場をもって芸術探求を行い、イズムに制約されない、作者の人格を尊重する」を会員の姿勢と理念とし現在まで脈々と受け継がれています。

 

 平成24年に「一般社団法人 新構造社」に組織変更し古川泰司氏が初代理事長に就任しました。

 平成27年6月に中谷時男理事長が就任しました。

 

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